認定NPO法人 ゆめ風基金〒533-0033 大阪市東淀川区東中島1-13-43-106/TEL:06-6324-7702・06-6324-7703
FAX:06-6321-5662/E-Mail yumekaze@nifty.com

阪神・淡路大震災を機に地震などで被災した障害者を支援する団体。全国の障害者運動と永六輔さん、小室等さんをはじめ各界の多数の方々を呼びかけ人とし、自然災害の被災障害者への救援・支援をつづけています。

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2012.12.26 Wed ヒデの救援レポート:2012年12月25日№101

ヒデの救援レポート:2012年12月25日№101

●今回で、このhideの救援個人レポートは、2012年度最後とします。
とは言っても、人間は不条理な生き物で、空間に、季節、時間を刷り込んで、
勝手に年末だあ、新年だあと騒いでいるだけなんですね~!?
人間以外の生き物には、年月は無く、時間の流れるままに、命を生きているだけです。
我が家の2匹のネコも、お正月なんて知らないよ顔してます。
ボクはと言えば、連れ合いを亡くしてからは、年賀状を出さないと決めて、
欠礼したまま、酔っ払うばかりだす。
まぁ、あれこれは、あるけれど、被災地のことを想いながら、2013年を迎えます。
みなさん方、来年もよろしくお付き合いくださいませ!
hide拝






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これまで届けた救援金
228,744,624円(2012年11月13日現在)

内・東日本大震災救援金総額
183,235,539円(2012年11月13日現在)

ただいまの基金残高
258,210,574円(2012年9月30日現在)


その他、届けた救援金
・台風12号関連:   2,942,828円。
・フィリピン洪水関連:1,000,000円です。

●このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、
被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある、河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。
自由にお使いください。


息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、
郵便振替口座:00980-7-40043:ゆめ風基金です。
「とうほく」と書いてください。


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●東日本大震災救援活動の中のボクの風景
「吾亦紅」と名付けられた植物は、小さな赤い花をつけます。
大輪の紅薔薇のようにではなく、ひっそりと。
大きな声、叫び。
大勢の群集の権利要求、強い権力ではなく、小さく、ひっそりと。
しかし、その大勢の人たちと同じように、わたしにも、赤い血潮がしっかと流れているんだぞと、「われも、また、赤い=吾亦紅」と咲くのです。




●京都・花園大学・人権教育研究センター報第22号からの転載
連絡先
TEL 075-811-5181
FAX 075-811-9664

●阿部泰宏氏の紹介~中通りの人として

「中通りの人としてしかものは言えません。他の地域の人たちのことは実感できない。
でも、中通りの人としてなら話せます。」
そう前置きされた阿部泰宏氏。

阿部さんの口より流れ出た言葉は、阿部さんが現在も住む福島市の様子、さらには中通りの抑圧された現状を、私たちの前に映し出した。

阿部さんは、福島市内にある映画館、フォーラム福島の支配人である。
福島に生まれ育ち、東京の大学を卒業された後、福島に戻った。
そして当時立ち上がったばかりの、市民出資型の映画館・福島フォーラムへと就職した。
以来27年間、今はスクリーンを6つ持つ映画館の支配人として勤めておられる。

10数年前にシネコンが進出してきた際も、原発事故が起こった後の今でも、そして原発事故からいままで、原発や放射能に関連する映画、たとえば原発から出る放射性廃棄物を題材にしたマイケル・マドセン監督「10万年後の安全」や、チェルノブイリ原発事故で強制移住地域となった農村の暮らしを追った本橋成一監督「ナージャの村」などー多数を上映されている。

3・11と題される東日本大震災、そしてその後原発事故。
その発生から1年、そして2年経とうかというところであるが、未だ収束の気配はない。
だが、そうであるのに新聞の紙面やニュースからは原発事故や復興に関する話題はどんどん減っていく。

「原発事故の一連の問題は、忘れてはいけないし、常に意識の上においておかなくてはいけない問題です。
そして原発事故は、どのような街にも当てはまる問題の根っこを持っています。」
阿部さんは語る。
今もっとも恐れていることは、原発事故、問題を、忘れられてゆくことであると。

原発事故の被害を受けた街、そのように聞くとどのようなイメージを持ってしまうだろうか。
黒くよどんだ雰囲気に包まれた街なのか。誰もいなくなった街であろうか。
実際は、普通に生活しているのである。
放射能、という異常なものを受け入れて。
否、心の底に押し込んで、押し込められて、生活している。

子供連れの家族、土や水と関連する農業、林業、漁業といった第一次産業の人たちは敏感に察知して外に避難していった。
避難区域の人たちも避難してゆくが、福島市は避難区域ではない。
放射線管理区域になりうるホットスポットは探せば出てくるのに。

例えば、ある、雨どいの下のじめっとしたところを線量計で計ったことがある。
そのとき、40マイクロシーベルトはかれる測定器が、数値を振り切った。

2つの地元紙、福島民報と福島民友新聞の一面。
そこには、毎日、原発事故、あるいは放射能に関連することが記載される。
中を開けばずらりと並ぶ数字の一覧表。
株価の紙面ではない。
それはすべて放射線量の測定結果。
また、食品の放射性セシウムの摂取について書かれた記事など。
テレビをつければ天気予報の前後には今日の線量予報。

「でも【危険】をいわなくちゃいけないけど言えないんです。…~このマインドが中通りです。」
そこには裏づけのない「よくわからないけど、大丈夫なんじゃないのか」という無責任な物言いが存在する。

「いざ、という非常事態が起こったとき、私たちは白、黒、という判断はできないものです。そのときには、グルーゾーンでしか生きられない。」

映画を見ていると、どうしても一見関係のない映画も、自分たちの状況に照らして見てしまう。
例えば映画「マトリックス」。
主人公であるネオ(トーマス)が迫られた、このまま日常に違和感を持つ仮想空間で生きるか、
それとも現実の世界に目覚めるかという選択。
ある登場人物の「これは嘘の快楽だ」といった言葉。
どうしても今の自分にぴったり来てしまう。

「いい映画は、普遍的な、すべての問題に通じるメッセージを持っていると僕は思っています。」

原発事故から1年を過ぎ、中通りの現状も変わりつつある。
1つに、昨年6月からフォーラム福島での「映画から原発を考える」という企画は10数回を過ぎたが、当初より人が減少・固定化されてきた。
阿部さんが見るに、「ここ・福島・から出るか、残るか」の判断を決めた人たちが大半を占めるようになってきたからではないか、と。

ここまでの記述は8月の末に阿部さんにインタビューを行った際のものであったが、
そのインタビューの最後に、私にとって印象的なことがあった。
インタビューを始めて2時間経た阿部さんの表情が、幾ばくか明るくなっていたのだ。

「日ごろ溜め込んでいることすら忘れているのです。
出ればハッとわれに返る。
話を聞いてくださるあなた方は、セラピストのようなものです。」

「グレゾーン」の現状は、ひとことでは伝えきるとができない。
そして私も力及ばずながら、ここに書付けたことは、阿部さんが言っている事の本質を、
半分も捉えることができていないのではと思っている。
しかし、あらゆる問題はこのグレーゾーンの現状から発せられてている以上、
知ることが重要である。

事は単純ではない。
だからこそ、私たちは直接に耳で、身体で、その現状を聴き、問題の根底にあるものは何なのかを見極めようとしてゆくことが必要である。
岐路に立たされている私たちは、ここがスタートラインなのではなかろうか。



〓以上〓
ヒデの救援レポート:2012年12月25日№101
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